【手術について】鞘膜をくっつければ神経がつながる?尺骨神経縫合手術!
2017/01/22
「【ケガについて】腕がジンジン!神経も筋肉も断裂していました!」にて腕を医者に診てもらいました。
すぐに手術が必要ということで手術(麻酔)に絶え得る身体であるのかの検査も無事に終え、ついに手術当日です。術後の医者による見解も含めご覧ください。
手術内容について
手術内容について簡単に説明しておきます。
- 尺骨神経をつなぎ合わせる
- 上腕三頭筋をつなぎ合わせる
- 手術時間は3時間ほどを予定
- 全身麻酔
- 朝起きてから手術まで断食・断水
- 午後一番で手術開始
尺骨神経をつなぎ合わせる
神経って外側の膜と中の神経が何本かあるんですって。
つまりこんな感じ。
そして、今までは中の神経を一本一本繋げていたみたいなのです。
しかし現在では「外側の膜(鞘膜:ショウマクというらしい。)をつなぐだけで中の神経たちは勝手につながる相手を見つけ出し自動再生する」ということが判明したので、私の手術も鞘膜をつなぐ手術になるようです。
できれば一本一本繋いでほしいなというのが本音ですが、この説明は術後聞いたのでどうしようもなかったです。
それと神経ってかなり小さいので肉眼で見て手術するのが無理ですので、顕微鏡で見ながら手術するんです。だから難易度は高めだとか。。ですのでリスク含め、総合的に考えたら一本一本繋ぐより鞘膜をつなぐほうが、治る確率は高いのかもしれません。
上腕三頭筋をつなぎ合わせる
単純につなぎ合わせてもらいます。これは簡単な手術だそうです。
手術時間は3時間
麻酔がかかって目覚めたらもう終わってるそうです。
全身麻酔
はじめての手術ですし、はじめての全身麻酔です。私が小学校のとき先輩の人が足の手術で全身麻酔して、目が覚めず亡くなった人がいたのを思い出し、怖くなりました。
朝起きてから手術まで断食・断水
手術中に排泄物が出てしまう可能性があるので、基本的に術前は胃や大腸は空っぽの状態にしていきます。
午後一番でオペ開始!
午後1時に手術開始の予定です。が予定通りにはいかないものです。
手術まで
では手術当日の流れを時間経過とともに追っていきます。
朝食食べたい。水飲みたい。
朝は午前6時頃に目が覚めてから、採血をしたり体温を測ったり、テレビを見たりスマホをいじったりして午前9時くらいになっていました。
医者や看護師からは『朝食が出ない』とは言われてはいなかったものの(言い忘れ?)妻の入院&手術体験談から「おそらく出てこないだろう」と予測していました。
なので朝食が出てこなくても、驚き慌てふためくことなく平然としていました。
しかし飲み物に関しての説明は一切なかったため、飲むのはとりあえず我慢していました。この時点で喉カラカラでした。
1時間我慢したのち、看護師に「水飲んでもいいんですかね。。。?」と恐る恐る聞くと、「もうだめです。」の回答。
どうやら午前9時の段階では、飲んでもよかったみたいです。それならそうと言ってください!
ここから腹ペコ・喉カラカラとの戦いが始まるのでした。
手術開始時間がどんどん遅れる
朝一番で妻が面会に来てくれて、私の替えのパンツや暇つぶしの本を持ってきてくれました。
そして午前中仕事休みだからお見舞いに来たよと言って登場した私の母。
手術の開始時間が午後1時でしたが、午後から仕事なので12時ごろに「頑張って!」という言葉を残して去っていきました。
私もいよいよか・・・と心の準備をし始めました。
「全身麻酔されるんだから痛くないよね・・・」、「ちゃんと神経つながるかな・・・」なんてことを考えながら待っていましたが、なかなか看護師さんが私を呼びに来ません。
喉も乾きまくっているわ、いつ始まるかわからない手術のことを考えちゃうわで気が狂いそうでした。
(ただ喉のカラカラにつきましては、点滴をしていましたので体内の水分はまったく問題ありません。)
ついに看護師が来ました、ついに手術か・・・と思っていたら
看護師「急患入ったので手術の時間ずれまーす!」
おーまいがー!でも何も言われないでズルズルと延びるよりいいか!ということでひたすら待ちました。
結局午後3時にお迎えが来ました。
やっぱり手術前は怖かった!
「手術前に呼びに来る時にはパンツを脱いで、この服を着ていてください。」という指示に従い、私はノーパンで待機していました。手術がしやすいようにということなのでしょうか。(後にわかりましたが、アソコに管が入っていました・・・。)
手術室へは歩いていかず、病室から移動式ベッド?タンカー?で運ばれました。最初に病院に運ばれて病院内を移動するときに使ったタンカーにそっくりだったので記憶が蘇りゾッとしました。
ここで妻とはバイバイ。私は移動式のベッドに乗せられて、そしてガッチリと固定されて仰向けになり、天井を見ながら手術準備室へ移動しました。
そこでは手術中に心拍数等を図るための器具などを体に取り付けました。
段々怖くなってきて、近くにいた看護師に「怖いです。」とつい今の気持ちを伝えてしまいました。
看護師は大丈夫ですよと優しく言ってくれました。ほれてまうやろ・・・。
私は調子に乗ってギャグも1つブッこみました(内容は忘れました)。
看護師は笑ってくれて、少し場が和み気持が楽になりました。
麻酔は一瞬で効いた!
準備は整い、いざ手術室へ。
ドアが開くとそこはまさにドラマで見るそのまんまの手術台がありました!(当たり前)
前日に手の様子を見てくれた先生と麻酔の先生がすでにスタンバっていて、「こんにちは」と挨拶をしました。
移動式のベッドから手術台に移ったところで、「麻酔をかけます」の一言。もうここから手術は開始です。
クロロなんとか(薬品名)をかがされ、麻酔の先生は「クロロなんとか、○ml投入~」と皆に聞こえるように宣言しながら投薬していきます。その量は段々増えていき、「吸ってー吐いてー」の号令に合わせて私はゆっくりと呼吸をしました。
1分程経った頃には、私はすでに深い眠りに落ちていました。
無事に手術終了!
目が覚めたら、そこは手術室でした。
医者の無事に終わりましたよという言葉でホッとした事覚えています。
すぐに病室に戻されました。(実際にはすぐかどうかはわかりませんが、気付いたら病室にいました。)
病室には妻と母がおり、看護師も数名いました。
しばらくすると医者が来て手術の結果について話し始めました。
以下の内容でした。
- 無事に手術は完了した。
- 予想通り尺骨神経と上腕三頭筋が完全に断裂していた。
- もう少しで正中神経も切れるところだった。
- 太い動脈も切れていたら腕を切り落とすレベル
- もしかしたら神経が切れているのではないかと疑われていた手首部分については、確認せず閉じただけ。
詳細については「【医者の見解について】」で紹介していますので、そちらをご覧ください。
そしてその時初めて気付いたのですが、アソコに管が入っていました。
それを知ったときかなりビックリしましたが、もう必要がないので取ってくれました。意外と痛みもなくヌルッととれました。
右手が使えないと不便
手術の時間は予定通り3時間程でした。
妻と母がいてくれたので、面会時間ギリギリまで賑やかな時間が過ぎていきます。
1時間ほど経ったら飯が運ばれてきてました。
「腹ペコな私はむしゃぶりつく様に食べました」と言いたいところですが、私は病院食があまり好きでないので全然食べられなかったです。
妻が家から皮を剥いて持ってきてくれたイヨカンをバクバク食べました。水分も摂取できて良かったです。
ちなみに飯は左手でスプーンを駆使して何とか食べました。
右手は完全に固定されていてほとんど使えない状態でした。
まがった腕の形にフィットする固定するやつをつけて、その上から包帯をぐるぐる巻いている状態です。
神経が再断裂しないように安静にしなければいけません。
腕は相変わらずジンジンしていて手術前と特に変わりませんでした。
母と嫁が帰ってからは歯を磨いて、トイレで小便をして寝ました。
歯磨きは電動歯ブラシで行ったのですが右手は口に届かないので、左手です。うがいも左手です。改めて右手が使えないと不便な事に気付かされました。
また小便はアソコに管を入れていた影響で激痛!とまでは行かないものの、結構痛かったです。毎回小便するたびにこの痛みを受けなきゃいけないのか・・・嫌でした。でもきっとその痛みは何日かしたらすぐ治まると思っていたのでそこまで気になりませんでした。
手術後の夜も腕はジンジン
午後9時に消灯となりましたが中々寝られませんでした。
腕全体がジンジンします。
腕は伸ばす事ができないように固定されていました。
体よりも高い位置に常にキープするために、枕のようなものの上に腕をおきます。
気を緩めて腕を下げてしまうと血がたまってきてジンジンが激しくなりますので、また高い位置でキープします。
しかし枕のようなものに置いても腕が圧迫されているような感じになり、苦しいです。
常にジンジンです。
気を紛らわせようとスマホやテレビを見ては寝て⇒痛くて起きて、を繰り返し何とか朝まで過ごしました。
続きます。