神経断裂!完全回復への道

尺骨神経断裂した私が完全回復するまでの軌跡を綴ります。 ケガ(神経が切れた)やしびれ・痛みや治療内容をブログ形式で細かく書いているので、尺骨・正中・橈骨(とうこつ)神経断裂や神経麻痺された方の参考になれれば幸いです。

治療

【リハビリについて】回復を促すためのものではなく、感覚が戻った時のためのもの

2017/01/22

今回の怪我で、リハビリという名の治療を何回か行いました。

入院中の5回と退院後の通院で15回です。

リハビリって回復するために頑張って努力するっていうイメージが強いと思うんですけど、私が今回受けたリハビリはそうではなかったんですね。

その辺を説明していこうと思います。

入院しているときのリハビリ

術後3日くらいに甘いマスクのお兄さんが担当としてついてくれました。

ここでやってくれたリハビリは関節をほぐすことがメインでした。

実際に効果はあまり感じられませんでしたが、リハビリの人ってすごく優しくて私が疑問に思っていたことを投げかけたら丁寧に答えてくれて不安が解消されたので、リハビリの人がきてくれてよかったと思います。

腕が思いっきり切れて、神経と筋肉がバッサリ切れていたんです。手術でつなげたけど、いつ治るかもわからない、というか全く戻らない可能性だってある。とてもダメージを受けていました。

心のリハビリっていうんですかね、そちらのほうが私にとっては重要だった気がします。

私が入院した時期って祝日があって、土日祝日はリハビリ休みだったので、回数的にはそんなに多くなかったです。

また施術時間も15~20分程度でした。

退院したらその優しいリハビリの人じゃなくなると聞いて、ずっと入院していたいと思ったけど、諦めました。

退院後のリハビリ通院

退院してから2週間に1回程再診があったのですが、それとは別に週に2回ほどリハビリの日がありました。

私は「リハビリの先生、どんな人だろ~」と、気にしていました。怖い人だったり、冷たい人だったらいやだなと思って心配していたのですが、実際は40代後半であろうとても優しいおじさんが担当となってくれました。

私が通っていた病院は市立でしたので(それが関係があるかはわかりませんが)おばーちゃんおじーちゃんが多く、リハビリもとても混んでいました。

その中で私の仕事の都合も考えてリハビリの時間を決めていました。つまり、リハビリを受けてその都度次のリハビリの日にちと時間を決めていたって事です。

まあそのほうが柔軟に対応してくれていいですよね。これなくなったら連絡してくれればいいですから、と優しくいってくれたのも助かりました。2回ほど仕事で行けなくてドタキャンしてしまっていたからです。

そのリハビリの人とはとてもたくさんの話をしました。

手の事からそれとは全く関係ない事まで。

私と気が合ったのか、腹を抱えて笑いあうことも多々ありました。

リハビリの時間は私の楽しみとなりました。

リハビリの内容については2つありました。

  • 固定していた腕(伸ばして固定していた)を曲がるように訓練。
  • 指の関節の硬化を防ぐ。

医師の指示は「腕が曲がるようにする」でした。

リハビリの人の気遣いで「指の関節の硬化を防ぐ」ようなことをしてもらいましたが、後述しますが当時の段階では全く意味のない事であったと考えています。

まあそれは置いといても、それによって手の感覚の話だったり神経の仕組みなど私にとって有益な情報を聞くことができたので良かったです。

腕については、伸ばした状態で固定していたのでそのまま固まってしまってはいけません。

なので曲げ伸ばしやストレッチをして曲がるように訓練しました。

簡単に説明すると、前屈して全然届かない人が毎日のストレッチによって手の平が地面に届くようになるんと同じ原理です。

筋肉や腱をほぐして腕が曲がるようにする。という事です。

これは2、3週間訓練することで完全に戻ることができました。

リハビリをする意味

結論を言いますと、神経断裂の場合のリハビリは

神経断裂して縫合した後、感覚が戻ってきたときにスムーズに回復に進めるようにするためのもの

なんです。

リハビリをしたからと言って、指の感覚が戻るわけではありません。ハッキリ言って運頼みです。

でももし順調に治るってわかっていれば、リハビリをしていれば指の関節の硬化を防いだり、運動神経の指令がスムーズに伝わりやすくなるという事です。

なのでリハビリを開始するのは、回復が始まった事が実感できてからでいいのでは?と私は感じます。というか医者にもそう言われました。

そりゃもちろん、術後すぐリハビリを始めて、3か月それを続けて、そのうち感覚が戻ってきて、「あーリハビリやってたかいがありましたね、これで関節の硬化が始まらずにスムーズに治りますよ」ってのがベストなんてことはわかっているんです。

問題なのは感覚が全然戻ってこないってことで、実際に私がそうなのですが、7か月経過現在でも感覚がほとんど戻ってきていません。この状態でリハビリをしてもハッキリ言って意味がないんですよね。

もしかしたら感覚が戻ってくるのが、1年後なのかもしれないですし、3年後なのかもしれないですし、一生戻らないのかもしれません。

そういったときに、リハビリを一生できますかって話なんです。

なので、リハビリを始めるのは感覚が戻ってきてからでいいというのが私の結論であり、一般論だと思います。

感覚が戻る前のリハビリに効果がないかと言われたら、全く効果がないとは言い切れませんが、神経の回復に何か影響を及ぼすかと言われたらNOです。全く及ぼさないと思います。

リハビリをするのであれば、しっかりと考えて計画を立てたうえで始めたほうがいいのではないかという事です。

 

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