神経断裂!完全回復への道

尺骨神経断裂した私が完全回復するまでの軌跡を綴ります。 ケガ(神経が切れた)やしびれ・痛みや治療内容をブログ形式で細かく書いているので、尺骨・正中・橈骨(とうこつ)神経断裂や神経麻痺された方の参考になれれば幸いです。

ケガについて

【筋肉の衰え・関節の硬化について】見た目もやせ細ってきたし、動きも悪いです。

2017/05/15

ケガをして手術をした直後から半年後の右手の動きや衰えた部分はどこか。また、その動き・衰える仕組みについて説明していきます。

どの部分が衰えたか

手術をしてから変化していった部分が2つあります。

小指と手の筋肉です。

それぞれ見ていきましょう。

手の筋肉の衰え

1番初めに変化があったのは手の筋肉の衰えでした。

目に見えて衰えるのですぐに気付きます。お医者さんからも言われました。

後で説明しますが、筋肉に神経が通っていないのでその筋肉を動かしようがないんですよね。

術後2か月くらいで人差し指と親指の間の筋肉がどんどんやせ細っていきました。

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それだけではありません。人差し指と親指の間の筋肉が手の甲側と同じく手の平側もやつれてきています。

右手はペラッペラってわけです。

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さらにわかりづらいのですが手の甲の筋肉が全体的に衰えたことにより、血管や腱が浮き出ているのが分かります。

まあ元から出てなかったわけではありませんが、以前にも増して出てきました。

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なんとかしたいのですが、さすがこればかりはどうにもならんか…って感じです。

小指の関節の硬化

小指の関節が固まってきています。固まるというよりは縮むというか。

写真左が術後2週間。右手が術後7か月。

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その差は歴然。あきらかに曲がってきていますね。

正直専門的なことはわかりませんが、医者に言わせれば神経麻痺や断裂患者の典型的な例だ。との事です。

関節の硬化というよりは小指の筋肉の萎縮と言った方がいいでしょうか。

手の筋肉が衰える仕組み

仕組みというとより専門的なことを言うのではないかと期待される方もいらっしゃるのではないかと思うのですが、そこまで難しい事は言えません。

ただ、基本的な知識として知っておいてもらいたい事をいくつか話していきます。

手の筋肉について

手の筋肉が衰えてきています。

じゃあ筋トレして筋肉をつければいいのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれません。

でもそれは違います。筋トレしても筋肉はつかないし、ましてや普段の生活でもその筋肉は使いません。いや、使えません

どういうことかというと、手の平の中にある細かい筋肉たちは尺骨神経と正中神経と橈骨[トウコツ]神経がそれぞれ役割分担して支配しています。

「この動きをする筋肉は尺骨が担当な、この動きは正中な、これは橈骨な!」みたいな感じです。

尺骨神経が支配しているのが、指の間を広げたり閉じたり動きをする筋肉だとか、何かをつまむときの筋肉だとか、第1関節第2関節を伸ばしたまま第3関節だけを動かす筋肉だとかです。

今回、その尺骨神経が切れてしまったので、これらの動きが一切できなかったり一部できなかったりしています。(一部できない場合は他の神経がカバーしているからです。)

尺骨神経による筋肉の動きを私なりにまとめて名前を付けると「THE こまかい動き」です。

普段全然気にしていなかった動きに気づくからです。(あ、こんな動きが重要だったんだって思うし。)

そんなこんなで私の右手は豪快な動きはできるのですが、細かい動きはできません。

小指について

小指の筋肉の萎縮により丸まって小さく収まっています。

これは手の筋肉の神経の話と同じで、小指にも神経が走っていて、小指を動かす筋肉は尺骨神経が支配していて小指を動かす命令を出すわけです。

「伸びろ!」とか「曲がれ!」とかです。

今は小指の第1関節と第2関節は動かず、第3関節だけ動いている状態です。

なんで第3関節は動くのかって?

手には尺骨神経以外の他の神経が張り巡らされているからです。

つまり正中神経だったり橈骨[トウコツ]神経が小指の根元にはちょこっとだけ来ていて、それらの神経が小指を動かせ!って指令を出しているという仕組みです。

これって指が何かに巻き込まれたりするのを防ぐために小さくなっていると考えられないでしょうか?完全に持論ですが。

だって「【使えない小指】感覚ないし思う様に動かせない。無くなってしまった方が良いのでは。」で紹介したように小指がちょん切れたり折れたりで何らかのダメージを受ける可能性があるんですもん。

ただ、見た目においては小指は伸びておいてもらった方が良いのですがね。

例えば小銭をもらったりするときや手を地面に咄嗟につくとき、また「【スポーツ(運動)について】いつからどんな運動をしていいのか。」で紹介しましたが、ジムで運動をするときに支障が出てくるんです。

最後に

このケガをやったことがある人はわかるとは思いますが、”筋肉が衰えてきたり、小指が曲がってきたり、目に見えて手の変化、しかも悪い方向へ進んでいる。”それが分かったときってかなりショックですよ。

でもいつか神経が戻ったら治る可能性だってあるわけだし、治んなかったとしたら一生この小指や右手と付き合っていくことになるのだから、どうやったらうまくこの右手を使いこなせるのかとかそういった前向きなこと考えて生きていきましょう。

言ってしまえばこれは個性です。足が速い人がいれば、遅い人もいます。鼻がぶたっぱなな人がいれば、目が細い人もいます。そう、私は右手がうまく使えず、小指が曲がっているだけ。そう。

・・・あれちょっと強引でした。

まあポジティブシンキングってことで!

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